sunny side studioのブログ

大阪府泉南市のwelding&iron products(溶接DIYとアイアン製品)工房兼ショップです。

解体作業はDIY として楽しめるか。解体作業8日間を振り返る。

こんにちは。

「鉄と溶接のDIY」サニーサイドスタジオのたかしまです。

 

タイトルを書いていて、8日間もやっていたんだとビックリ。作業が進むと何もなくなっていくのでその場の達成感はものすごいものがありますが、あっという間に薄れます。やっぱり何か「モノ」が手元に残るっていうのは大切ですね。

ただ建物の構造や工務店の仕事を解体を通して勉強することができたので、プライスレスな経験だったと思います。

 

さて、タイトルに対しての答えですが、僕の考えは「一部ノー」です。

勉強にはなりますが、モノづくりとしてのDIY とは少し違うかと思います。

 

危険度が高い

やっぱり危険ですw

釘やネジを外すだけなら良いですが、どうしてハンマーや体当たり?を多用しないと外せない部分があったり、悪い体勢で電動工具を使用しないといけなかったりと、ケガの可能性がとても高いです。

折れた木材のささくれや突き出た釘なども危険ですね。

 

先が読めない

自分が行なった仕事ではないので、予想外の場所に釘が入っていたり、逆に釘やネジが緩んでいて突然解体中の壁が崩れ落ちてきたりと、突発の事態が頻発します。モノを作るのであれば設計図もありますし、自分で組み立てていくので先述のような事はあまり起きません。今回、僕達が行なったのは20年以上前に造作された部分で大家さんに聞いても図面もありませんでした。なので構造は想像する他無く、先が読めない作業になってしまいました。

 

ゴミが大量に出る

これは以前のブログでも書きましたが産業廃棄物が大量に出ます。この処分方法がややこしいです。

産廃業者に頼むと高額になりますし、(軽トラ一杯分持ち込みで3万円いかないくらい)自分で家庭用ゴミとして出す場合はゴミのサイズを小さくしたり、釘などはキチンと抜いて分別しなけれいけません。

バキバキに折れた廃材から釘を抜く作業は楽しくないし、危険なのでオススメできません。時間もかなりかかります。

 

などなどの理由でオススメはできません。が、ゆっくり時間を掛けてボチボチするなり、複数の人が手伝ってくれるのであれば、ワイワイするのも良いかもしれません。

ハンマーを思いっきり振りまわすのもある意味、非日常体験で気持ち良いですw

 

どうしても自分でやってみたい方は 危険な作業だと踏まえたうえでキチンと安全対策を行い、余裕をもって複数人で行なって下さい。

安全靴、革手袋、保護ゴーグル、長袖長ズボン、マスク、(場合によっては)ヘルメット

は最低でも揃えて下さい。全部揃えてもワークマンで1万円もかかりません。

安全はお金で買いましょう。

 

DIY でものを作ると、多少なりとも危険が伴います。ケガをしてしまっては楽しいDIY も台無しです。

どんな作業でも、やるからには安全に注意をして楽しんで下さいね。

 

今後サニーサイドスタジオでは色々なワークショップを開催します。(解体の、ではありません)

その際にはものを作る面白さだけで無く、危険性やケガの予防の仕方なども一緒にレクチャーできればと思っています。

 

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 沢山の廃材。釘やネジが刺さったままです。

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足元には釘やガラス片が散らばっています。

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グラインダーでの撤去風景。ヘルメット、ゴーグル、使い捨て防塵マスク、デニム生地のジャケット、安全靴、革手袋、溶接用の頭巾を着用しています。廃材に火の粉がかかると燃える危険があるので、どの方向に火の粉を飛ばすのか、考えて撤去します。

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1人KYごっこ。今日の作業内容と、危険なポイントを口に出して発表しています。KYは「空気が読めない」では無く、「危険予知」ですw 製造業の現場では毎日行われています。

 

DIYは「何でも自分でやってみる」という精神です。無謀な事に挑戦する事ではありませんので、計画をたてて楽しく行いましょう。

 

 

sunny side studioでは何ができるの?どんなお店なの?その2


前回のブログのサニーサイドスタジオをどんなとこにしたいか、みたいなお話の続き。

どれもこれも頭の中の妄想につき、そのつもりでお付き合い下さいませ。

 

 

どんなお店?
金属と木材を材料とする店舗什器や家具を製造、販売します。また自宅や店舗に簡単に取り付けることのできるパーツや半製品も取り扱います。

その他、DIY ショップとしてモノづくりを始めたい方へのアドバイスや材料、場所の提供を行います。

 

家具屋+DIYショップ
サニーサイドスタジオが通常の家具屋や工務店と違うのは鉄のDIY ショップだということです。つまりお客さんが自分で金属や木材を選んだり、溶接をすることもできます。もちろん機械や道具はレンタルすることができ、はじめての方には丁寧にレクチャーさせて頂きます。

 この家具屋+DIYショップという2つの機能が合わさると、例えば自分の店を開業する際に什器を自分で作ることができたり、部屋に合わせた家具へサイズのリメイクすることもできます。

一から全て自分で作ろうとすると工具が沢山必要だったり、広い場所が必要です。自身のこだわりのお店やお部屋、また大切な人への贈り物を作ったり、気の合う仲間と一緒にモノづくりを楽しんだりと色々な活用の仕方があります。
プロ仕様の機械や、溶接機を使ってワンランク上のDIY を楽しんで貰えるお店にしていきたいです。

その他にも店舗の工事に施主の方が参加するのも面白いかもしれませんね。全て自分でするのは、時間や体力的に大変なので、自分がこだわりたい部分だけでも参加する事で予算を削減することもできますし、自分が参加した内装は愛着も倍増するのではないでしょうか。

 

他にどんな事を考えているの?
そしてもう一つ。サニーサイドスタジオは溶接を仕事とする人を増やしたいという目標があります。
これは事業計画書において一番面積を割いた部分です。町工場の暗いイメージが先行してしまい、積極的に溶接を仕事にしようという若者はとても少ないです。溶接工として入社した若者に話を聞くと、「他に働く所が無い」「親に手に職をつけろと言われたので仕方なく」という返答が多く、消極的に溶接の道に入る印象あります。でも技術を磨いてステップアップすれば高い収入が見込める仕事であり、将来性もまだまだある技術です。DIYとしての溶接が認知されるようになればそれをきっかけにして溶接を仕事にする人も増え、業界の人手不足も解消されるという期待もあります。


まとめ
・木材と金属の家具什器、パーツを製造販売する。
・溶接と金属の魅力を紹介し、DIYとして楽しんでもらう。
・仕事や趣味で溶接に取り組む人を増やす。

なぜ溶接のDIYなの?
溶接は3kと呼ばれる仕事で、夏は暑いし、火傷の危険もあり、若い人はやりたがりません。ただ最近は仕事としてではなく、新しいDIY として認知されてきています。
でも、機械の設置や技術習得のハードルが高かったり、機械の選び方がわからず始めの一歩につまずいてしまう。せっかく興味を持つ人が増えてきているのにこのまま一過性のブームで終わって欲しくないという想いがあります。

 

その先はどうするの?
開業後は楽しく溶接を体験できる場としてだけでなく、希望者にはJIS溶接技能資格の取得講座を開設し、職業として溶接に興味のある人へもPRできるハイレベルなDIYショップにしたいと思っています。

 

とここまで現在の僕の妄想でした。

これから少しづつ進めていく中で、少しづつ変化していく部分もあると思いますが、今ベストだと思う事をどんどん取り入れ挑戦していきたいと思います。

 

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サニーサイドスタジオの近所をドローイングで描いてもらいました。

sunny side studio では何ができるの?どんなお店なの?

 

サニーサイドは現在9月正式オープンの予定で店舗兼工房のセルフリノベーションを進めています。

内容は先月から開業前の様子をブログやインスタで公開してますが、どういうお店なのか、どんなことができるのか等、開業後の事はあまり説明できていません。

これは決して何も決まっていない訳ではなく、公言してから色々問題が出て言った事ができなくなったらどうしようとか、計画倒れになったら格好悪いなとか、そんなことを考えてしまい説明できていないんです。

実際、開業前に作成した事業計画書には事業のコンセプトや、事業内容はみっちり記載しており、決して無計画で進めている訳ではありません。

それでもやっぱり完成した完璧な姿を見せる方が格好良いだろうな、とか、理想や想いを語っても実現できなかったら恥ずかしいなとか、応援してくれている方をがっかりさせてしまうんじゃないかとか色々考えてしまいます。

 

でもサニーサイドはただの格好良いお店ではなく、人が集まりモノづくりができる場所です。

 

そんなお店ならお店づくりの途中経過も公開して一緒に作り上げていく方が楽しんで貰えるに違いない。成長する姿を少しずつ見せていけば、計画倒れになっても次に期待してもらえるに違いない!と少しづつ思えるようになってきました。

カッコイイお店は都会に行けば沢山ありますが、店づくりから一緒に共有して、楽しんで貰えるお店はなかなか無いと思います。

 

このブログも「サニーサイドスタジオのブログ」ではなく「サニーサイドスタジオができるまで」 としたのも、この途中経過や僕自身が考えている事を発信したかったからです。

お店がオープンしてからは不特定多数の方へ正確な情報をしかるべきタイミングで発信しないといけませんが、このブログは「できるまで」なので、完成するまでの紆余曲折や頭の中の不確定な内容を、ありのあまま発信したいと思います。

ですので考えている事や、進めてる事が途中で変わったりする事も沢山ありますが、それらを含めてサニーサイドスタジオだと捉えて頂き、温かく見守って頂けると有り難いです。

 

東京の神保町で「未来食堂」を営んでいる小林せかいさんはブログの中でこのように書いています。

 「大事なことは、完成していなくても、始めることなんだ」

契約日初日から看板を立てる理由 - 未来食堂日記(飲食店開業日記)

 

 まさに今のサニーサイドスタジオの状況ですね。

 

何も完成していませんが、サニーサイドスタジオは既に始まり、そして全力で進めています。

 

 

今後もどうかお付き合い下さいませ。

 

長くなりましたので続きは次回のブログ記事で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

産廃処理へ行ってきました。

https://www.instagram.com/p/BWXoUiolaj5/

6日間連続作業だったので休息日を挟んでの解体作業7日目。殆ど撤去していたので、軽トラに積んで産廃業者のところへ直接搬入してきました。鉄のボックスが格好良いですねw#ゴミ捨て#軽トラ#働くクルマ #サニー号大活躍

 

解体作業で出たゴミを捨てようと思って、泉南市の清掃組合に問い合わせたら「事業用のゴミは引き受けできません」との事。工務店などにお勤めの方には常識かもしれませんが、一般ゴミと産廃の違いを知りませんでした。。。解体で出る廃材は産業廃棄物になり、排出事業者が処理をしないといけません。ただ事業者が自前で処分する施設も能力も無いので、産廃業者に依頼するという流れになるようです。その依頼をする際に業者との委託契約が必要になります。また処分を依頼した産廃が最後まできちんと処理されたかを確認するマニフェストも必要。

 

産業廃棄物とマニフェストの流れ

 

これらは不法投棄やリサイクル等の絡みで必要な事ばかりのようで、家庭ゴミの感覚で気楽に考えていたことを反省。一般家庭から出るゴミの量と、解体現場から出るゴミの量を考えたらきちっと管理しないとエライことになりますよね。

 

色々調べてみると引き取りに来てくれる業者さんもいるようですが、費用が7万円から9万円と割高。ゴミを捨てるだけでこんな大金払うのかとビックリ。※トラック1台+運転手1人+交通費+概算の処分費用なので決して法外な価格ではない。

結局インターネットで調べた当日持ち込みができる業者さんを見つけて自分で搬入する事に。

 

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料金は体積で算出され、混ざっているゴミの種類で分類分けがされ単価が決まります。なので積み木の要領で廃材をしっかり詰めて並べます。こうすると体積が小さくなって料金が下がるという算段です。

 

持ち込みの車列に並ぶと周りはダンプだらけ。軽トラは僕だけ…。

現場に入ってからは誘導員の指示に従って車を動かしたり契約書を作り(認印必須)に行ったり。はじめての事ばかりでバタバタ。初心者丸出しでしたが向こうは慣れていない人間の相手をするのは慣れているのか、テキパキ指示を出してくれます。所定の場所に移動したら大きなユンボが直接荷台から廃材をむしり取っていきました。軽トラ内は震度5くらい揺れてましたが…一瞬で終了。最後に計量をしてお終いです。

 

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モノづくりをすると廃棄物は必ず出るので、今後しっかり覚えておこうと思います。ちなみに料金は引き取りの場合と比べ3分の1程度で済みました。ただ不安定な廃材を積んで走行中に落とすリスクを考えると引き取りに来てもらう方が良いのかもしれません。今回は少量だったこともあり自分で搬入しましたが、場合によっては引き取り依頼にします。無理は禁物。

 

面白い記事ではありませんが、ざっくりとした覚書として書きました。

知らない事やはじめての事は今後も覚書を残しておこうと思います。

 

 

 

 

 

開業場所について

sunny side studioは大阪南部の泉南市という街にあります。

 

泉南市は海浜公園や海水浴場、朝市が行われる漁港もある、海と山に囲まれたのどかな街です。

沖合には関西新空港が見え、夏になると山でホタルが見れたりと、都会と田舎の良いとこ取りをしたような所です。(と、個人的には思っています)

 

泉南市を含む泉州地方は戦前紡績産業で栄え、今でも紡績工場やタオル工場が沢山あります。

sunny side studio が入る建物も数ヶ月前までは軍手工場でした。付近に町工場は少なく、決してモノづくりの盛んな土地ではありません。僕自身、溶接の仕事をするまでは溶接や鉄工は縁遠いものでした。だからこそこの場所でモノづくりをしてみたいという想いがあります。

sunny side studioで溶接やモノづくりを知って、自身の仕事にしたり、趣味や愉しみとして取り組む人が1人でも増えると嬉しいですね。

 

溶接をする場所というのは、ただでさえ薄暗くて怖いイメージ(鉄工所のイメージ)があるのではないでしょうか。だからこそ常に清潔にしておき、明るく開けた場所にしたい思っています。鉄工所にフラッと入る人はなかなかいませんが、何をしている所だろうと思って入ったら、実は溶接ができます。っていうのが理想です。モノづくりの楽しさや、沢山の汗をかく気持ち良さもあるので、是非多くの人に体験して欲しいです。

 

工房の場所は泉南市和歌山県岩出市を結ぶ幹線道路から一歩入った所にあります。和歌山から来ると風吹峠を抜けて10分程走った所。大阪市内から来る場合は関西空港を超えてもう10分程南下したところです。高速の降り口からも近いので、遠方の方も是非来てくださいねー。(正式オープンは9月ですが、毎日ゴソゴソやっているので興味のある方はどうぞお越しくださいw)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BWNNe1flXaA/

解体作業6日目。真ん中の壁の撤去が完了しました。コンクリートアンカーは抜けないので切断。解体工事をすると工務店の仕事ぶりが良くわかり勉強になります。全般的に釘多めの太めでしっかり作っている印象でした。#サニーサイドスタジオ #泉南市 #DIY #リノベーション

 

 

7月1日開業と解体工事開始

今日から7月。朝から蒸し暑く夏らしい気候でした。

 

サニーサイドスタジオは9月の正式オープンを目指して準備を進めていますが、開業届の開業日は7月1日になっています。税務署に行って開業届を提出しに行ったら、あまり先の日付では受付できませんと言われたのであまり考えず7月の初日開業で提出してきました。

そのせいもあり夕方になるまで今日が開業日という事を忘れていました。

という事で、本日開業しましたがw、開業初日は解体作業初日でした。

https://www.instagram.com/p/BWADwm6FBNX/

本日は床のクロス剥がしでいい汗かきました。他に壁の要らない配線や備え付けの棚を分解、撤去。#泉南市#開業準備中#リノベーション#セルフリノべ#DIY#lasko#makitatools

 

 

前の借主が造作した床を撤去していきます。木造なので溶接をする場所には危険なのです。シートをめくり、材木を切断して壁の配線や要らない棚を分解撤去。フロアシートの接着剤が予想以上に強力でかなりの時間をくってしまいました。その為材木の撤去はまた明日へ持ち越し。

 

明日はインターネットの工事と床の解体作業の予定。

 

どてらい市へ溶接機を見に行って来ました。

昨日はインテックス大阪で開催された「どてらい市」へ行ってきました。

 

工作機械や工具の見本市なので周りはスーツや作業着のオジ様だらけ。その中をジーンズにサンダル、リュックサックという軽装でウロウロ。場違いな格好ながら見たかった工具や溶接機を触ったり、メーカーへ直接質問できたりと良い機会でした。

溶接機は熱心に実演してくれたダイヘンで決定。プロ用の溶接機としては安価な物なのですが、丁寧な説明からは自社製品に対する愛情がヒシヒシと伝わってきました。

 

他に切断機やベンダーなどを物色。

どの製品も製品自体が良いのは分かるのですが、色や形にデザイン性がほぼ無いのがちょっと残念。

 

こんな切断機。無いでしょうか。

車両デザイン:奥山清行デザインのヤンマートラクター「YT3」、グッドデザイン金賞に輝く - MONOist(モノイスト)

 

お世話になっている商社へ見積もりを依頼して帰宅。だんだんと見積もりの回答待ちが増えて来ました。今週中にはある程度目処が立つ予定。

 

やっぱり手で使う機械工具類は実際に触って決めるのが一番。

 

※ちなみに「どてらい」は和歌山の言葉で「すごい」らしいです。

 どてらい